クリスマスへの旅 III

2016年12月25日の礼拝説教要約

2016年12月25日(日)礼拝メッセージ         堀内友幸
「クリスマスへの旅 III」
聖書:マタイの福音書2:1−15
1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
3 それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。
4 そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
5 彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。」
6 『ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから。』」
7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。
8 そして、こう言って彼らをベツレヘムへ送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」
9 彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。
10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
11 そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
12 それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。
13 彼らが帰って行ったとき、見よ、主の使いが夢でヨセフに現れて言った。「立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。」
14 そこで、ヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに立ちのき、
15 ヘロデが死ぬまでそこにいた。これは、主が預言者を通して、「わたしがエジプトから、わたしの子を呼び出した」と言われた事が成就するためであった。

序言
クリスマスへの旅と題して、連続する3回のメッッセージをして来ました。マリヤとヨセフの会話を通して、私たちが教えられることはこのような時に、多くの場合は夫婦喧嘩になるのではないかと思うのです。

ヨセフが「ごめん、今日泊まるところが家畜小屋しかないねん。」と言われた時に、普通の家庭ならば、そこでお互いを責めて、喧嘩になるのではないでしょうか。
「なぜ、あなたは予約しなかったのよ。私の前で『ごめんなさい』って言って謝って」と言えば、ヨセフも「君、それはないでしょう」とお互いを責め合うことになります。
しかし、ここでお互いを責めないで、マリヤが「何でやのん。何故、家畜小屋なの。」と聞くと会話の矛先がお互いではなく、問題に対しての解決がどこにあるかを見つけようと謙遜になるのではないでしょうか。そして、ヨセフが「何でかな。分からんな。マリヤ、どう思う。」と会話が続くのです。
私達夫婦の会話もお互いを責めるのではなく、「何でやろ。」と問いをして行くところにお互いの間に会話の楽しさが生まれるのではないでしょうか。

クリスマスはヨセフとマリヤの会話から始まり、そして、羊飼い達がイエスを探し当てて来ることの厳かな礼拝に展開していくのです。
そればかりではなく、当方の博士達も救い主イエスを礼拝しに来たではありませんか。
お互いの会話の中に楽しさを見て行く時に、人生の素晴らしさが展開して行くのではないでしょうか。ここにクリスマスの意味が込められているのです。

I. 東方の博士達はどこから来たのでしょうか。
多分ペルシャの国からではなかったかと思われます。紀元前400年頃にペルシャ帝国アハシュエロス王の時代に王妃エステルの育ての親で叔父であったモルデカイが総理大臣に任命されてユダヤ人が保護された記事がエステル書に記されています。当時ペルシャの首都はスサであったので、ギリシャ帝国、ローマ帝国へと時代が変わっても、ローマ帝国圏外にあったスサは治外法権としての王が存在していたと思われるのです。
そして東方のスサの王が全権大使として博士達をユダヤの王に遣わし、莫大な贈り物を持ってきたことと推測するのです。
その当時の時代で王に謁見して贈り物を送る時には2億円ほどのものを用意したことがシリヤのナアマン将軍が持ってきた贈り物でも分かるように、彼らは乳香1バレル(4700万円程の価値)、没薬1バレル(7900万円程の価値)、黄金は乳香、没薬と同価値のものでしたからおおよそ現代のお金で2億円程の贈り物を持って来たと思います。そればかりではなく、百人の護衛を引き連れ、従者を入れれば、150名ほどのキャラバン隊を率き連れてスサからエルサレムまで二千キロの道程を2ヶ月ほどかけて来たと思われます。

II. 東方の博士達はどうして王である救い主がユダヤに生まれることを知っていたのでしょうか。
紀元前4世紀に全世界を制覇したペルシャ帝国の首都がスサにありました。スサには全世界の知恵と技術を集めた最も優秀な博士、学者達を持っていたのです。そしてその博士達が保存していた文献と資料と天文学によって王である救い主の誕生を知ることができたのです。何という神からの知恵でしょうか。
ユダヤ人の司の中にはこの真理を知るものが誰もいませんでしたが、異邦人の王がこのことを知っていたというのは何という驚きでしょうか。
当時のユダヤ人の王ヘロデはユダヤ人ではなく、エドム人であったので東方から来た博士達の言葉を聞いた時に自分が王から退けられると思って恐れたのです。しかし、ヘロデ王は謙遜にならなければならなかったのに、逆に傲慢になり、自分の後継者である救い主を滅ぼす悪巧みに走りました。

III. 東方の博士達の喜びはどこから来たのでしょうか。
ユダヤ人の祭司長達、学者達は王である救い主がベツレヘムにお生まれになることをミカ書5:2から探し出しましたが、礼拝に行くどころか、ヘロデ王を恐れて、ヘロデ王の虐殺にも見て見ぬ振りをするほどであったのです。
東方の博士達は東方で見た星が再び現れて、彼らを先導して王である救い主のおられる所まで導いたのでした。彼らはその星を見たときにこの上もなく喜んだのです。その喜びとは彼らが生涯求めてきた真理を見出したことの喜びだったのです。ヨハネ8:32「あなた方は真理を知り、真理はあなた方を自由にする」。救い主イエスはご自分の民をその全ての罪から救う者となることの意味を彼らはヨセフから聞いたと思われます。何という喜びが溢れてきたことでしょう。彼らは夢でヘロデのところに帰るなとの命を受けたので、ヘロデ王との約束を破って遠回りの別の道を通って自分の道へ帰って行ったのです。彼らはヘロデ王を恐れなかったのです。何故なら、彼らは東方の国の全権大使なので、もしヘロデ王が博士達を殺せば、スサの王は必ずヘロデに報復することがわかっていたからです。

IV. 主のヨセフへの命令は夜でした。
「立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています」(2:13)。
主はヘロデの考えていることをご存知でした。そしてその夜ヨセフはマリヤとイエスを連れてエジプトへ逃げたのです。翌日の朝では遅かったのです。

結論                                      あなたは今日クリスマスどのようにして王である救い主イエスを迎えるのでしょうか。
私達は毎年クリスマスを迎えます。今日、クリスマス、あなたは救い主イエス・キリストをどのようにしてお迎えするのでしょうか。
オイル会社の重役である私の友達のロニーは「母親から『ロニー、私達は何も持たないでこの世に来ました。また何も持たないで主の御許に召されて行きます。私は主にお会いするのが楽しみなのです』と聞いた時に自分は謙遜にならざるを得ない」と言っていました。そして「私は四人の側近の部下が皆クリスチャンで、私は彼らにある時には部屋を閉じて1時間も聖書のみ言葉を語り、共に会社の為に祈るのです」と言っていました。
主を礼拝するということはそういうことではないでしょうか。何時、主のみ許に召されても、はっきりとした確信の中で礼拝することなのです。主が始められたことを完成して下さるお方であることに対して確かな確信を持つことなのです。
しばし、主の御前で黙祷しましょう。主の御降誕を感謝しようではありませんか。