それは人にはできないことですが、神はそうではありません。

2013年3月3日の礼拝説教要約

マルコの福音書 10:17-27(新改訳・新約聖書 79ページ)

17 イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が走り寄って、御前にひざまずいて、尋ねた。「尊い先生。永遠のいのちを自分のものとして受けるためには、私は何をしたらよいでしょうか。」

18 イエスは彼に言われた。「なぜ、わたしを『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかには、だれもありません。

19 戒めはあなたもよく知っているはずです。『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。欺き取ってはならない。父と母を敬え。』」

20 すると、その人はイエスに言った。「先生。私はそのようなことをみな、小さい時から守っております。」

21 イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」

22 すると彼は、このことばに顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。なぜなら、この人は多くの財産を持っていたからである。

23 イエスは、見回して、弟子たちに言われた。「裕福な者が神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。」

24 弟子たちは、イエスのことばに驚いた。しかし、イエスは重ねて、彼らに答えて言われた。「子たちよ。神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。

25 金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」

26 弟子たちは、ますます驚いて互いに言った。「それでは、だれが救われることができるのだろうか。」

27 イエスは、彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」

この記事はマタイの福音書19:16-26にもルカの福音書18:18-27にも出て来ます。

永遠の命を求めてきた役人(司)とはサンヘドリン:ユダヤ最高宗教会議の議員と思われます。

今では国会議員ということでしょう。

彼は年が若く、地位も富もあり、強健で礼儀正しく、教育もあり、品行もよく、また宗教的でありました。人は皆、彼を幸福な者と評価したでしょう。

しかし、彼は高い地位によっても、大いなる富によっても、その名誉や道徳的生活によっても、満足できず、未来や永遠のことを思うと不安で子供のように走って来てひざまずき、永遠の命を願ったのです。

彼の間違いは何だったのでしょうか。下記に彼の4つの間違いを記します。

1.行いによって永遠の命を得ようとしたところに彼の間違いがありました。

「永遠のいのちを自分のものとして受けるためには、私は何をしたらよいでしょうか」

律法の行いによっては誰も神の前に義とされる人はいません。

「ところが、律法によって神の前に義と認められる者が、だれもいないということは明らかです。『義人は信仰によって生きる。』のだからです」(ガラテヤ3:11)。

2.彼は自分に出来るという自負心がありました。

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しかし、彼には自分には出来ないことがあることを知らなければなりませんでした。

人間には出来ないことがあるのです。時間と空間と能力の制限を人間は持っていて、過去に戻ることもできません。

3.彼はありのままの自分をイエスに告げないで去って行きました。

イエスは彼がありのままでイエスにお話しすることを願われたのです。

自分がこれが出来ないから駄目だと諦めたのです。

私達は出来なくてもいいのです。諦めないで下さい。

そのことをイエスに告げましょう。

4.彼にはイエスに対する信仰がなかったのです。

私達は彼が犯した4つの間違いをしてはいけません。

1. 永遠の命を受ける必要は律法の行いではなく、信仰なのです。

2. 私達は常に謙遜であるべきです。

3. 私達はありのままの自分をイエスに告げるべきです。

4. 私達はイエスが語られたみ言葉を信じるのです。

イエスが語られた「それは人にはできないことですが、神はそうではありません。

どんなことでも、神にはできるのです」との御言葉を信じるのです。

私達には不可能なことでも神には出来ることを信じるのです。「聖書の律法を守れ」と言われても守ることが出来ないことがあります。

私達は誘惑に負けることだってあります。罪を犯すことだってあるかもしれません。

しかし、諦めないで下さい。主は私達の出来ないことを御存じなのです。

私達はありのままの自分をイエスの所へ持って行くのです。自分で自分を責めるのではなく、自分に諦めるのでもなく、イエスが語られる言葉を聞くのです。

そしてイエスが語られた御言葉を信じるのです。

神はあなたを支え、あなたを守り、あなたに永遠の命をお与えになる御方であることを信じましょう。イエス・キリストの十字架の贖いが永遠の贖いであり、完全な贖いであることを受け入れましょう。