#1 出生

私は以前アナハイム・フリーメソジスト教会の副牧師の時に私自身のことを生まれた時から高校生までのことを書いて途中で中断してしまった。以来18年経ってしまったが、私自身に与えられた神様の恵みを書き残すことは私の使命であるだけでなく、私自身を恵みへと再び導き返す励ましになった。故に、多くの人にもこの書を読むことによって励まされることを願いつつ主の助けにより書かせて頂く。自らの生涯、何時まで続くか分からないが、与えられた時を生かして再び自らの内になされた神様の恵みを書いてみることにした。特に私にとって母の思い出が深く、今も思い返す時に神様の恵みが甦ってくるのである。全ての栄光を主に帰して。 堀内友幸

出生

堀内友幸は1948年8月、父;堀内満(ミツル)と母;活子(イクコ)の長男として神戸市に生まれた。活子は当時、栄養失調による戦時病という病にかかり、医者から不妊との宣告をうけていたので、母にとって家族にとって親族にとって私の誕生は神様からの贈り物と言う他はなかったのである。

神様への捧げもの

活子は4代目のクリスチャンで毎週日曜日は朝早く家を出て、大阪の兄弟団今池教会に行き、夜の伝道会を終えて夜遅く家に帰ってくるのが常であった。1949年11月の或る日曜日の夜、活子にとっては電車賃を出して教会に行くのが精一杯で、教会に献金を献げるのはわずかしかなかった。夫は神戸税関に勤めており仕事の関係で夜勤があった。活子にとって夜勤の日は絶好の神の前に徹夜祈祷出来る楽しみな時間であった。いつもの様に夫の為に祈り、多くの方の取り成しの祈りをさせて頂き、そして「神様、私はあなたにもっと献げたいのですが、私には今、余裕がありません」と祈った。すると神様は活子に「汝の初子(ういご)を献げなさい」と語られた。活子は「初子とは何ですか」と目を開けて周りを見た。その時に友幸がスヤスヤと傍で眠っていた。

「アブラハムは自分の愛する子、イサクを神様に献げた」聖書の箇所が浮かんできた時に、活子は「神様、『友幸を献げなさい』と言われるのですか。この子はたった一人の可愛い息子です。この子だけは、、、それに私だけの子供ではありません。夫の子供でも有りますし、私だけでは決められません」と答えた。

しかし、神様は「あなたの初子を献げなさい」と尚も続けて母に語られた。

活子は泣きながら「神様、私にとって宝ものである友幸を献げます」と祈った。

神様は不思議なことを家族に成して下さった。活子が神様に友幸を献げた後、神様は二人の息子と一人の娘を家族に加えて下さったのである。

活子は「もし私が友幸を神様に献げていなければ、神様はもう二人の息子達と、娘を与えて下さっていないかったかも知れない。神様に息子を献げたから、神様は喜ばれて、素晴らしい祝福を私の家庭に成して下さった」と述懐していた。

「信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクをささげた。すなわち、約束を受けていた彼が、そのひとり子をささげたのである」へブル人への手紙11:17

「あなたの子、あなたのひとり子をさえ、わたしのために惜しまないので、あなたが神を恐れる者であることをわたしは今知った」(創世記22:12)。